ネパールは、日本の国土の40%の面積ながら、北部には6,000mを越えるヒマラヤ山脈が連なり、南部には海抜100m以下のタライ平原が広がります。このダイナミックな地形とそれに伴う厳しい自然環境が、民族や文化、社会に大きな多様性をもたらしています。
今日、ネパールは、アジアにおける最も貧しい国のひとつとなっています。社会の発展を難しくしているのは、国内の多様性に加え、1996年から10年あまりにわたる武力紛争による経済の停滞、そして今日なお社会慣習として残るカースト制度による身分制度があります。
近年、民主主義の定着と武力紛争による被害からの復興をすすめ、新たに国造りの一歩を踏みだしたばかりのネパールでは、国際協力による社会開発への期待は高まっています。
FIDRはベトナムやカンボジアで長年にわたってつちかった経験を活かし、ネパール国内で特に貧困状態にある地域への支援を行うこととしました。2009年から調査を開始し、2011年にはネパールで初めてのプロジェクトとして、ラダ・クリシュナ小学校の建設を実現しました。2012年にはカトマンズに事務所を開設し、農村開発プロジェクトに着手しました。
国名 | ネパール連邦民主共和国 |
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首都 | カトマンズ |
面積 | 147,181㎢(日本の北海道+東北6県とほぼ同じ) |
人口 | 約2,809万6千人(*1) |
民族 | チェトリ、ブラーマン、マガール、タルーなど、約125の民族 |
公用語 | ネパール語 |
宗教 | ヒンドゥー教(80%)、仏教(9%)、イスラム教(4%)など |
1人あたりGNI | 3,110ドル(日本は44,380ドル)(*2) |
主な産業 | 農業、観光 |
人間開発指標順位 | 147位 (189か国中)(*3) |
(*1)ユニセフ「世界子供白書2019」(*2)世界銀行「世界開発指標」(2018年)(*3)国連開発計画「人間開発指数2019」
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