FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

ベトナム中部生活改善と子どもの栄養改善

もっとも貧しい地域で、栄養不良の子どもを減らす

プロジェクトが挑む課題

ベトナム中部高原にあるコントゥム省は全国63省・市の中で、子どもの栄養不良率が最も高い地域のひとつとなっています。ベトナム政府の2018年のデータによると、この地域では5歳未満の子どもの4人に1人は標準体重を大きく下回る低体重であり、3人に1人は成長が阻害されて低身長に陥っています。また、18人に1人が5歳の誕生日を迎えることができずに亡くなります。これらには栄養の問題が大きくかかわっています。

その課題の背景にあるのは

コントゥム省はベトナムの中部都市ダナンの南西に位置し、ラオス、カンボジアと接する高原地帯にあります。この一帯は地理的な条件に加え、これまで外国からの支援がほとんど及んでいない地域であるため、住民は貧困から抜け出すことが難しい状況に置かれています。しかも山岳地域に暮らす多くの少数民族は健康や栄養に関して知識を得る機会が極めて少なく、保健医療に携わる人材も不足しています。

栄養問題は、日々の食事や慣習、衛生状況など様々な要素が影響しあっています。すなわち、栄養を改善するには生活を総合的に捉えてアプローチすることが必要となります。

FIDRは2012年より6年間にわたり、「コントゥム省子どもの栄養改善プロジェクト」を実施しました。同省のダックトー郡とダックグレイ郡を対象に、幼い子どもを持つ世帯に栄養や健康に関する知識を分かりやすく伝え、生活スタイルや家庭の衛生環境の改善を後押しするとともに、地域の保健を向上させるためのリーダーの育成を行いました。その結果、両郡の子どもの栄養状態は大きく改善しました。

この実績を高く評価したコントゥム省の行政当局から2郡のみでなく、省全域に展開してほしいとFIDRに支援要請が寄せられました。

※「コントゥム省子どもの栄養改善」の詳細はこちら

FIDRが目指すのは

コントゥム省全域の5歳未満の子どもの栄養状態を改善します。

プロジェクトの活動場所

ベトナム・コントゥム省9郡1市
(コントゥム市、ダックグレイ郡、ダックトー郡、ダックハー郡、コンプロン郡、コンライ郡、ゴックホイ郡、サータイ郡、トゥモーロン郡、イアフドライ郡)

プロジェクトの効果を受ける人たち

・コントゥム省内9郡1市の5歳未満児(約55,000人)とその保護者世帯

現地で行う取り組み

1. 生活改善を基にした、栄養・衛生改善
2. 農業環境の改善と収入向上支援

活動の期間

2019年度〜2023年度

FIDRのアプローチの特色

@ 栄養不良の子どもを減らすため、栄養や食事等に関する知識や生活スタイル改善を母親および父親に働きかけます。
A 子どもが暮らす家庭の衛生環境を改善するため、トイレ、洗濯、シャワーの施設を各戸に設置します。
B 住民のネットワークを作り、知識や経験の共有を促進して、自主的に活動が進むようにします。
C 先行事業の経験を活用し、地域のリソース(人材・経験・知識・伝統文化など)を活かしつつ、生活向上のモデルを作ります。