FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

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2022年01月24日 更新担当者:那須野/アリウン

「イルカ部屋」はむこうですよ

「イルカ部屋」はむこうですよ

カンボジア小児外科支援プロジェクトでは、一昨年より進めてきた活動拠点であるクラチェ州病院の外科・産科病棟の建設が、昨年10月に無事完了しました

完成した新病棟では、初めて来た患者さんや家族が迷わないよう、各部屋にルームプレートを付けられました。カンボジアには字を読めない人や子どももいます。聴診器の絵を付けても、見たことがなければ診察室とは分かりません。誰でも理解できるデザインをFIDR は病院職員と頭をひねって考えました。

ルームプレートには、クメール語(カンボジア語)の「あいうえお」に当たる各文字を順番に振られています。最初にクメール語の「あいうえお」の発音を聞いたとき、私には、すべて同じ音、「コー、コー、コー、コー、コー」としか聞こえませんでしたが、もちろんカンボジア人は区別できます。

そして、文字が読めない人でも分かるように、各文字から始まる単語の絵も添えました。カンボジアでは身近にある果物のジャックフルーツで、文字が読めなくても「ジャックフルーツの部屋」を見つけることができます。

さて、表題の「イルカ部屋」も、この方式で命名されたものです。クラチェ州には、メコン川という大きな川が流れており、世界でも稀少なカワイルカが生息していることで有名です。コロナ前には、海外からも大勢の観光客がイルカを見るためにクラチェ州に来ていました。また、もうひとつカンボジアらしい部屋が、「シジミ部屋」です。日本の病院では想像できない病室名ですが、カンボジアではしっくりくるようです。

クラチェ州病院ではこのように、患者さん、付き添いの人、病院で働く職員など皆が利用しやすい病院となるよう、皆で話し合いながら工夫を重ねています。

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