FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

スタッフブログ

2017年11月10日 更新担当者:狩野

あたたかい歓迎

あたたかい歓迎

ダーディン郡地域総合開発プロジェクトの成果を取材するため、現在ネパールの首都カトマンズの西側に位置するダーディン郡に来ました。郡内のプロジェクト対象地3地区には、ネパール大地震復興支援で再建され、今年4月から6月に完成した学校(5校)もあり、取材の傍ら各学校も訪れています。

学校をはじめ、各プロジェクト(ため池、野菜栽培、改良かまど、溶接研修など)に参加している住民の方々を訪ねた際に、どこへ行っても必ず行われるのが「歓迎セレモニー」。額(時には頬にも)に「ティカ」という赤い粉を塗られ、一輪に100人が宿るという謂れをもつマリーゴールドでできた豪華な首飾りをかけてくれます。

首飾りは一人につき複数準備されていて、住民は代わる代わる「ナマステ」と合掌して挨拶しては訪問者の首にかけていきます。1日に訪れる場所は10か所近くなることもあり、それが学校であると、多くの子どもたちや先生が準備した首飾りが次から次へと首にかけられ前が見えなくなるほどに。また額に塗られるティカも塗り重ねられ、どんどん色濃くなっていきます。

「文化」と言ってしまえばそれまでですが、私はそれ以上にFIDRがこれまで築いてきた地域の皆さんとの信頼関係や絆を感じずにはいられません。初めて訪れる私でも「FIDRスタッフだ」と言ってあたたかく迎えてくれて、時間をかけて手作りの花の首飾りを準備してくれたことに素直に感動しました。

取材を通じて知る様々なエピソードもありますが、この「あたたかい歓迎」こそがプロジェクトの成果ではないだろうか、と思いました。

2017年09月20日 更新担当者:タイン

コミュニティーに貢献する農家たちの笑顔

コミュニティーに貢献する農家たちの笑顔

FIDRに入団後初のカンボジア訪問にて、コンポンチュナン州で行われている農村開発プロジェクトの現場に行ってきました。そこで印象的だった農家たちについて共有します。

同州で訪問した当プロジェクトのキーファーマ5人は、FIDRが設立を支援している農民組合の主要メンバーでもあります。組合設立のために精一杯頑張っている彼らに私は「キーファーマになって、そして、農民組合が設立された後、生活はどう変わりましたか?」と尋ねました。

すると彼らは自信満々に、且つ輝いた目で語り始めました。

「もちろん変わったよ。今、すごく幸せだ。前は年間250ドル稼いだこともなかったが、今は年間2500ドルも稼げるようになった。そのため娘がちゃんと学校に行けるようになったんだ。以前、この村の人々は『子どもはあまり学校に行かなくてもいい、特に女の子はたくさん勉強しなくてもいい』という考えを持っている人が多かったが、今は『子どもは学校に行かせないといけない』という考えに変わってきた」

「キーファーマになる前に、自分だけの人生を考えるのが精一杯だったんだ。他の村の人はもちろん、自分が住んでいる地域の住民さえも互いに知らなくて、あまり話もしなかった。でも、今は他の地域の人とも仲良く付き合うようになっただけでなく、農業に関する知識やスキルを伝えられるようになったからとてもうれしい」

「以前は養鶏の技術がなく、親や周りの人のやり方を真似していただけだったから、鶏がよく病気になり育たなかった。しかし、今は鶏が元気に育ち、売ることもできるようになった。最近では販売価格が益々上昇しそうなんだ」

5人のキーファーマーとの話は、笑い声が絶えない貴重な2時間となりました。その中で私の心に一番響いたのは、農民組合の経理を担当するチアさんと、副理事長のトラさんの言葉でした。

「次の世代のために、今後の発展に向けて、この地区をリードしたい」(チアさん)
「農民組合に入ってから、色々なことを勉強することができた。得た経験・知識を私みたいな若い世代やその次の世代に広めていきたい」(トラさん)

トラさんはプロジェクトのアシスタントとしても活躍しています。毎日5時に現場から事務所に戻り、スタッフから1時間ほど英語を教えてもらっている頑張り屋の彼に、クメール語で「スース―」(頑張ってくださいね)と言ったら、彼は照れながら、片言で「I will try my best」と言ってくれました。

彼やキーファーマとなりプロジェクトを支えてくださる人がいるからこそ、当プロジェクトは成功することができました。その成果は彼らが所属する農民組合やコミュニティーにとどまらず、近隣のコミュニティーにも波及しています。

農民組合の発展と、今後も継続される当プロジェクトにより、地域住民のポジティブな変化が益々起こっていくことを心から願っています。

2017年09月13日

カンボジアでのインターンを終えて

カンボジアでのインターンを終えて

大学で国際協力を専攻されている兵藤さんが、8月17日から2週間、FIDRカンボジア事務所でインターンをされました。感想をいただきましたのでこちらに掲載します
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兵藤花恵と申します。私は8月17日から9月1日の2週間、FIDRカンボジア事務所でインターンをさせてもらいました。はじめてのカンボジア、目に映るものすべてが新しく、日々発見の多い2週間でした。

首都プノンペンは、高層ビルやおしゃれなカフェが立ち並び、想像以上に発展していたことに驚きました。しかし露店もまだ数多く、人々に愛されており、長く続く生活文化と新しいものが融合されている街並みがとても素敵に感じました。

特に驚かされたのは、とてつもなく多いバイクの数と街のゴミの量です。トゥクトゥクには壁がなく吹きさらしになっているため、排気ガスや目に入ってくる小さなごみが時折つらく感じました。また、ゴミが街のあちらこちらに落ちていて、雨が降ると悪臭が漂います。カンボジアの更なる発展と人々の健康のためにも、環境整備を行っていく必要があることを強く感じました。

インターンは、1週間毎にプノンペン事務所、コンポンチュナン事務所で活動させてもらいました。プノンペン事務所では、Child Protection Policyの作成を始めるということで、他事務所のスタッフも全員が集まって2日間の研修が行われました。私は日本人スタッフの方々のコミュニケーションリスクに関する話し合いに参加させてもらい、普段の活動の中で子どもの権利をいかにして守るか、そのためにはどういった行動をとるべきかを話し合っているのを聞いて、勉強になるとともにスタッフの皆さんの仕事に対する熱意を強く感じました。

コンポンチュナン事務所では、主にフィールドワークを中心にさせてもらいました。印象に残っているのは複数の村の農民組合の理事の方々を集めた3日間の研修です。そこでは、農民組合の理事の方々が各々の組合が持つ強みや弱点などを話し合い、これからどうしていくべきか、自ら計画作成を行っていました。FIDRが農民組合の作成から彼らに携わり、現在の形に至るまでずっと関わりを持ち続けているということで、スタッフと理事の方たちは家族のように深い間柄でした。農民組合を持つことで、今まで疎遠だった農民同士の連携がとれるようになり、団結力が増し、交渉力が高まったことを知りました。

様々な事業は、成果が出るまで10年近く年月がかかっています。何か変革を起こすには、計画を綿密に練り、それを事業対象者に理解してもらい、彼らに継続して実行してもらう必要があること、何よりも事業対象者との信頼関係を築き上げることが重要であることに気づきました。また、事業を行う中で、計画通りに進まないことも多々ありますが、それでも根気強く、スタッフ全員で協力して事業を継続していくチーム力の大切さを感じました。

FIDRの活動が実際に成果として人々の生活に良い影響を及ぼしているという過程を見ることができたことがとても印象に残りました。スタッフのみなさん、ありがとうございました。


[写真]カンボジア事務所スタッフの皆さんとともに

2017年06月22日 更新担当者:杉田

英語で話せるようになりたい!

英語で話せるようになりたい!

カンボジアのコンポンチュナン州で行われている農村開発プロジェクトでは、第二フェーズで培った経験をもとに、4月より第三フェーズとして、同州内で開発の取り組みが遅れている新たな地域でプロジェクトを展開しています。今回、そのチームのメンバーについて嬉しい出来事があったので、共有します。

当プロジェクトチームには、農業及び保健のバックグラウンドがあるフルタイム職員と、第二フェーズを行った地区出身のリーダーシップやファシリテーションスキルに優れた若い農家で、プロジェクトアシスタントとして現場の仕事をサポートしてくれているパートタイム職員がいます。前者のフルタイム職員は英語を話せるのに対し、後者のパートタイム職員は英語が話せません。彼らは以前からフルタイムの職員が日本人駐在員や訪問者たちと英語で話しているのを見て、「自分も話せるようになりたい」という強い憧れを持っていました。しかし、ここコンポンチュナン州では英語を学ぶ環境がほとんどなく、彼らの英語力をどうすれば養ってあげられるのか、私たちもずっと悩んでいました。

4月のある日、そんな悩みを持ちながらも、私たちは思い切って彼らに提案をしてみることにしました。

「みんな、英語を勉強してみたらどう?」

さて、どうなるかなぁと見守っていたところ、先日私の耳に朗報が届きました。

"彼らが英語を勉強し始めたらしい"

詳しく聞くと、毎日夕方に一時間、市の中心部にある学校で授業を受け始めたとのことでした。遠い村に住む職員の場合、バイク通学で片道40分以上かかるのですが、みんなで一緒に勉強しようと話し合い、通い始めたそうです。私は嬉しくなり、彼らの授業が終わる夕方18時頃、その学校に彼らの様子をみに行くことにしました。

授業を終えて教室からぞろぞろと出てくる生徒たちの中に、彼らはいました。
私の思いがけない登場に「どうしたの?どうしているのー!?」と驚いていました。まだまだ使い始めたばかりのまっさらな教科書を手に、「これを一冊勉強し終える頃には、日本からの訪問者と英語で話せるようになっていたいな。」と、はにかみながらも決意表明をしてくれました。

農業技術や保健衛生・栄養に関する知識だけでなく、優れたファシリテーションスキルやリーダーシップをもつ彼らが英語も話せるようになったとしたら、地域における貴重な人材として重宝されること間違いありません。

いつか彼らと英語で話せる日がくることを楽しみにしつつ、これからも彼らと共にプロジェクトを進めてまいります。

2017年02月17日 更新担当者:狩野

開発教育で来訪した中学生が、書き損じはがきの収集活動をしてくださいました!

開発教育で来訪した中学生が、書き損じはがきの収集活動をしてくださいました!

FIDRでは、国際理解の学習のため「開発教育プログラム」を用意し、講師の派遣や学生の職場訪問を受け入れています。昨年11月に品川区立豊葉の杜学園第8学年(小中一貫校)の5名の生徒さんが来訪され、「豊かさってなんだろう」をテーマに、FIDRの支援地域で暮らす人たちが活動を通してどう変化していったかを例に「どういう状態が豊かなのか」について一緒に考えました。その後、プログラムのまとめとして「途上国支援として書き損じはがきの収集に協力したい」と感想を述べられていました。

生徒さんたちは学校に帰ってから早速生徒会に話をもっていき、書き損じはがき募集のための新聞を作成。全校生徒に呼びかけてくださいました。

そして、2月9日。担当の先生、生徒会長と一緒に5名の生徒さんが再度事務所を来訪され、2か月足らずで集めた書き損じはがき319枚をお寄せくださいました!

何よりも素晴らしいのは5名の生徒さんのこの行動力!彼らをはじめとして、提案にすぐ応じて協力してくださった生徒会や学校関係者、学園の生徒さんに心から感謝申し上げます。頂いたはがきは大切に活用させていただきます。

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