東南アジア・南アジアには、今も、貧困から抜け出すことができない人々、人生の可能性を諦めなくてはならない子どもたちがいます。国が経済成長する中で、むしろその存在は、見過ごされるようになっています。
FIDRは、こうした人たちの声を拾い上げ、多くの個人と企業とともに、確実な課題解決に取り組む国際協力NGOです。
FIDRが主に活動するカンボジア、ベトナム、ネパールでは、経済発展が進む一方で国内における格差が深刻さを増しています。
格差の下方におかれる子どもたちは、健康に育つ、教育を受ける、将来を自分で切り開いていくことなどが難しい状況にあります。
貧困にかかわる様々な課題は相互に連関しており、行き届かない行政サービスやインフラストラクチャ―の乏しさ、グローバリゼーションによる経済構造の変化などが、現地の人々が課題を解決する上で大きな制約となっています。
東南アジア、南アジアで、子どもたちが健やかに育つことのできる社会をつくるうえで課題となっているところを、FIDRは幅広い観点からとらえ、専門家の知見や他国・他地域の経験などを重ね合わせて、最も有効な解決策を現地の人々と一緒に見出します。
何よりも大切なのは、外部のアイディアを押し付けることなく、その場所に暮らしている人たち、その仕事に従事している人たちの想いをしっかりと受け止めること、そしてその人たちが「できた!」と実感することです。
その喜びの輪は、他の人たちに広がって、持続的に発展していきます。
アジアの国々における30年以上の実践経験と現地の方々からの信頼があるからこそ、効果的な解決を提供することができています。
先進国が支援物資を与える、先進国が考えたノウハウを伝える。それは現地になじまず、いずれ発展が止まってしまう。
FIDRが目指す国際協力の形は、現地のリソースを活かした持続可能なやり方を、現地の人々が自ら考えて実施するものです。