2021年12月21日、VUFO(ベトナム友好協会連盟）とPACCOM（人民援助調整委員会）*は、ベトナムの貧困削減と持続的な発展に貢献した海外非政府組織（INGO）を表彰する式典を開催しました。大変光栄なことにFIDRも、ベトナムで活動する約800団体を超えるINGOの中で、最も貢献した49団体の内の一つとして表彰されました。

ベトナムでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により海外からの渡航が制限され、国内でも厳しい移動規制が敷かれています。そのような制限下でも、FIDRベトナム事務所が今年度に、クァンナム省、コントゥム省、ソンラ省の3省で新しく事業を立ち上げたことや、昨年ベトナムを襲った大型台風の被災地での緊急援助、新型コロナ予防対策支援などを行ったことが高く評価され、表彰される運びとなりました。

表彰式典でPACCOMの委員長は、FIDRが長年にわたり地方自治体と連携しながら、少数民族の伝統文化を守りつつ地域の課題に取り組んできたことに触れ、「持続的な発展につながる事業を行ってくれる団体」としてFIDRのこれまでの活動を評価しました。

昨年は、FIDRが支援してきた少数民族の伝統織物が世界的なファッションショーで紹介される、UNESCOの無形文化遺産の継承に関する国際会議にスピーカーとして招かれるなど、これまで行ってきた少数民族への支援と地域開発の取り組みが国際的にも認知されるようになってきています。FIDRは引き続き、少数民族の伝統文化を守りながら、地域の発展に寄与していきます。

*PACCOM：ベトナムで援助事業を行う海外非営利組織（INGO）に、事務所および事業許可等の関係法令や諸手続を関係機関と調整し、諸問題への対応やさらなる支援要請を行っている政府関連機関。