アンコール子ども病院での研修が始まりました!(2)
先月の記事でご紹介した、アンコール子ども病院での研修の内容について、お話ししたいと思います。
研修の主なトピックは「緊急看護」、「集中治療看護」、そして私が一番力を入れている「手術室看護師と外科看護師の連携」です。この両部門間の看護師たちの連携不足は、外科病棟の大きな問題であり、なかなか改善が難しいものでした。
今回どうしても彼らにこの問題の重要さに気付いてほしく、研修の中にいろいろな工夫をしました。例えば、研修前に参加者で集まり、「手術室看護師と外科看護師の連携」についてグループ毎に考え、発表してもらいました。そして、研修中にもこの問題についてディスカッションする時間を設け、問題提起から解決策まで考えてレポートを書いたり、実際にアンコール子ども病院での連携の仕方を学び、連携の重要性について自分の目で見てもらっています。
また、衣食住を共にする、アンコールワットなど遺跡観光も一緒にし、共通の楽しい思い出を作るなど、研修期間中出来る限り同じ体験を共有することで、コミュニケーションの改善を図っています。
最初はぎこちなかった双方の看護師でしたが、研修が終わるころにはホテルから病院まで誘い合って一緒に行き、研修の合間にも冗談を言い合うなど、態度や表情に大きな変化が見られました。
また研修前と研修中では連携の仕方への考えも少し変わってきているようで、4グループすべての研修が終了したら、皆が出した解決策をもとに、外科病棟の大きな問題を、皆で解決してきたいと思っています。もちろん私も彼らと一緒に考え、この問題解決に全力を注ぎたいと思っています。