外科病棟の改装
外科病棟内には、重症者患者や手術後患者を一定期間集中的に治療や看護ができる「重症患者観察室」という部屋があります。ところが、この部屋が十分に機能していないという問題が長年続いています。その原因の1つに外科病棟の設計上の問題がありました。
看護師たちは、午前中の外来診察室や入院患者の処置室での患者への対応が終了すると、重症患者観察室から離れたナースステーションで、患者記録や日々の事務作業を行っていました。このナースステーションと重症患者観察室の距離が、「意識的に定期的に、重症患者観察室に患者の様子を見に行く」という看護師の認識を遠ざける一因にもなっていたのです。
私たちは、長年の問題を解決するために、まずは外科病棟を改装することに決めました。
重症患者観察室のすぐ前に新ナースステーションを設けましたました。多忙な看護師たちが、事務作業を行いながら24時間患者を観察し続けることが出来るよう、新ナースステーションと同観察室のそれぞれ廊下側の一部分をガラス張りに改装しました。同観察室の目の前には、モニターや薬剤等の看護活動に必要なものと、人員が配備されました。以前まで遠かったナースステーションがすぐ前にできたことで、看護師がいつでも患者を観察できるようになりました。もう患者が看護師を探すこともありません。
病棟もリフレッシュ、気分もリフレッシュ!看護師たちが重症患者の観察を意識的に定期的に行うことができるよう、私もしっかりと指導して行きたいと思います。