日本とカンボジアの医療交流@国立小児病院
去る7月20日、日本の歯科医師と歯科衛生士の団体「NPOカムカムクメール」のスタッフの方々と一緒に国立小児病院(以下NPH)の外科病棟内のプレイルームで共同研修を開催しました。
カムカムクメールによる研修の前半は、外科と手術棟の看護師、プレイルームの学生ボランティア、患者保護者を対象とした「子どもへの効果的な歯科衛生指導法」の説明でした。後半は人形劇を用いて、子どもたちに歯の大切さや歯磨きの必要性などを教えて頂きました。
NPHの看護師たちにとっても、子どもたちにとっても、「歯」について詳しい知識を得る初めての機会となりました。カンボジアでは、まだ歯の衛生に関心を持つ人は少なく、歯磨きの習慣も定着していません。甘いものはよく食べるのですが、そのまま放置し、虫歯になっている子どもが沢山います。今回の研修を機に、効果的な歯磨き指導がNPHで行われると期待しています。
9月5日には、聖路加国際病院のボランティアグループ「ルカ・ジャパン」の方々がNPHを訪問しました。病棟見学の後、「ランチョンセミナー」という形で「仕事に対するモチベーション」を題材に、NPH外科の看護師たちとディスカッションを行いました。
このセミナーを通して、NPHの看護師たちは、日本の看護教育システムのことや、そのシステムが日本の看護師の仕事に対するモチベーションに繋がることなどを学びました。
意見の交換を通して、日本とカンボジアの医療従事者がお互いに刺激を受け、良い経験ができました。そんな私もこの2つの共同研修で、両国の医療従事者よりたくさんの刺激を受け、引き続きここで頑張ろう!そう思う機会となりました。