米の収穫祭を開催しました
昨年12月8~9日に、毎年恒例の収穫祭がコンポンチュナン州の2郡にて開催され、農民ら計223名が集まりました。収穫祭は自然の恵みに感謝を捧げるとともに、FIDRが普及するSRI農法1の成果を発表する日です。当プロジェクト開始1年目にあたる2011年度に、270世帯がSRI農法を導入しました。同州は、昨年10月に大きな洪水被害に見舞われたものの、氾濫したトンレサップ川から10キロほど内陸に位置する地域では被害が小さく、1ヘクタールあたり3.2トンの収穫がありました。豊作であった年の4.4トンと比較すると約30%の減収となりましたが、従来の稲作法では、平均2.4トンしか収穫がないことに比べると、SRI農法は多雨にも強いこと、そして同活動が順調であることも分かります。
1 SRI農法・・・System of Rice Intensificationの略。
発芽してから1~2週間の乳苗を広い間隔で1本ずつ植え、水田を時々乾燥させることで、苗同士で競争することなく丈夫に稲が育つようになる。こうして、水や肥料などの投入を減らして、より多くの収量を上げることが可能となる。