庭先での野菜作りが村に広がっています
子どもたちの栄養状態を改善することを目的に、当プロジェクトではSRI農法や養鶏とともに家庭菜園を推進しています。自宅の敷地内で簡単に始めることができる家庭菜園は、食卓に新鮮な野菜をもたらすだけでなく、余った野菜を市場などで販売することで現金収入を得ることも可能にします。
今年の8月、対象地区から計151人の若い農家たちが家庭菜園の研修に参加し、苗作り、肥料、水やり、病虫害の駆除について勉強しました。受講者たちはすぐに自宅で4~5種類の野菜を育て始め、2か月後の10月、実践を通して理解を深めた若い農家たちが中心となり、村ごとに農家を集め、家庭菜園の作り方を教えました。見本は自分たちの作った家庭菜園。新しく始めた農家にわからないことがあれば同じ村に住む「先輩」としていつでも気軽に相談に乗ることができます。
こうして村内に人から人へ技術や知識が伝わる仕組みを作ることで、新しい農業技術の定着を図っています。