地方に小児麻酔の技術が浸透してきています
当プロジェクトで実施している「地方病院麻酔スタッフへの小児麻酔研修」の評価を、今年2月に行いました。研修成果が患者の治療にどの程度活かされているかを測るために、研修の修了生が勤務する、バタンバン州、スバイリエン州、ポイペト市の3つの地方病院を訪問して、業務の様子を観察しました。指導にあたっている国立小児病院(NPH)の麻酔医と、評価のために招いた日本人の小児麻酔医・蔵谷紀文氏が同行しました。
訪れた病院で、修了生たちが小児麻酔を行う様子を観察した蔵谷医師は「以前は小児麻酔技術の未熟さが小児外科手術の実施に大きな障害となっていたが、現在は安全な小児麻酔を提供できるようになっている」と評価しました。
当プロジェクトでは今後、新たな地方病医院麻酔スタッフに対する研修を継続すると同時に、修了生たちの技能の維持やアップデートのため、研修後の定期的なフォローアップも実施してまいります。