観光で夢が叶う日
当プロジェクトでは、カトゥー族の住民が自主グループを結成し、プロジェクトのプログラムを分担して観光客をもてなしています。全村民で構成される「伝統舞踊とお茶・おやつによるおもてなし」グループは、お祭りのような賑わいで観光客をお迎えしており、この歓待ぶりがお客様にとても喜ばれています。
ある日、このグループのリーダーに、「これまでの収入をどのように使っているのか」を尋ねました。すると「全く手を付けないで、貯めている」という答えが返ってきました。理由を聞くと、こんな話を聞かせてくれました。
「私たちの村には、共通の夢があるの。『ヤヤダンス』は正月のお祝いに神さまへ水牛を捧げるための踊りなのだけど、うちの村はお金がないから、ここ数年は水牛抜きで踊りだけを神さまに捧げてたの。でも、お金をみんなで貯めて、来年こそは、水牛を捧げるお祝いがしたいのよ!」
ここでは観光がこの村の伝統文化の保護や活性化、そして「夢をかなえる力」に貢献しています。来年のお正月にはきっと、村民の夢が叶えられる日が来ていることでしょう。