地域住民どうしで学び、実践するSRI農法
カンボジアでは7月になると田植えの季節を迎えます。稲作面積の75%が雨水を利用して耕作が行われているカンボジアでは、農家たちは雨期の季節になると水が溜まる順番に低地から高地の水田へ苗を植えていきます。SRI農法を推進するFIDRでは今年も6月から7月にかけて稲作研修を実施しました。
地元で行われた研修にはあわせて910名の農家が参加しました。同じ村のよく知っている若者が講師になるため、疑問に思ったことを気軽に質問することができ、和気あいあいとした雰囲気で研修が進みます。
苗を数本まとめて無秩序に植える従来の農法に慣れている農家たちは、苗を定間隔で一本ずつ植えるSRI農法に戸惑いを覚え、導入に躊躇することもあるようです。そんな農家にとってSRI農法を実践する若い農家たちの水田が「良い見本」となります。
苗が育つ様子を実際に見て、自分たちもやってみようと思う農家が少なくなく、若い農家たちを中心に今年もSRI農法を実践する農家が増えていきそうです。