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専門家によるカトゥー族の文化調査が行われました

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9月、ハノイにある国立民族博物館の副館長で、カトゥー族研究の第一人者であるルウ・フーン氏を招いて、カトゥー族の文化調査を行いました。約20年前に現地を調査されたフーン氏は、当時と比較して、「カトゥーの文化で消えつつあるもの」と「今でも残っているもの」を検証されました。

調査終了後に行われた報告会で、フーン氏は「グンハウス(集会所)や共同体の精神など、いくつかの文化や社会性は未だ残っている」「以前は、生計のほとんどを森から得ていたが、今は労働によって現金を得ることもできるようになり、生活・生計手段が多様化している」と発表されました。また「観光開発を始めてから、若者たちが観光客に提供するサービスとして伝統文化に触れる機会が増えている。このプロジェクトは、この地域の文化保護に確かに役に立っているようだ」との見解を示されました。

この報告会には多くのカトゥー族の人々が集まり、真剣なまなざしでフーン氏の話に耳を傾けていました。彼らにとって自分たちの文化を見直すよい機会になったようです。

この調査を基に、FIDRは住民自主グループとともにカトゥー族の文化保護活動を計画する予定です。