ベトナム事務所の職員が 日本の大学で観光開発の取り組みを紹介しました
1月16日、文教大学(神奈川県茅ヶ崎市)の国際観光学科の授業において、ベトナム事務所長の大槻職員と当プロジェクトでのマネージャーを務める沖山職員が「観光に関わる国際協力の取り組みの現状」をテーマに、当プロジェクトを紹介しました。エコツーリズムがご専門の同大学・海津ゆりえ教授のご依頼によるものです。
授業では、FIDRがカトゥー族とともに取り組む、地域資源を活用した自立的な観光開発「コミュニティー・ベースド・ツーリズム(CBT)」について紹介し、2001年のプロジェクトの開始から今日に至るまでの経緯とCBTの戦略や住民主体の運営の仕組みづくり、現地で得られた経済面や文化面での成果と今後の課題について説明しました。
授業後の感想文には、
「カトゥー族が、自分たちの伝統文化をすごいと思っていなかったことは驚きで、プロジェクトを通じて彼らの自信を引き出し、意識を改革することがどれだけ重要かがわかりました」
「"芽が出た部分を伸ばす"、という言葉がすごく印象的。彼らがすべてやらなくてはいけないのではなく、苦手なことはそれを得意な人に頼むなど、みなで助け合って成功すれば良い、という考え方は地域コミュニティーのあり方として理想的であると感じた」
などとお書きいただくなど、FIDRとカトゥー族の挑戦を真剣に受け止めていただいたようです。
当プロジェクトでは、村を訪れたツアー客からの意見をカトゥー族の人々にフィードバックし、ツアー客とカトゥー族の人々が共同で観光地づくりを行っています。同大学では、今後カトゥー族の村へのスタディーツアーを検討されているとのこと。学生たちがカトゥー族の村を訪問して、何を見て、何を思い、どのようなフィードバックをするのでしょうか。FIDRは学生たちとカトゥー族の人々との出会いが起こす"変化"に期待しています。