プロジェクトが地域の活性化につながっています
「少数民族地域活性化のための観光開発」では、2014年3月に4年間の事業期間のうち2年目が終わる折り返し地点を迎え、これを機に中間評価を実施しました。
中間評価では、これまでプロジェクトで行った活動、それを通じて達成した成果、そして今後の課題などを関係者とともに確認しました。
村人からは、
「外国のお客さんが自分の村に来て楽しんでくれるのがうれしい。」
「カトゥーの文化に触れて感心してくれるお客さんを見ると、カトゥー族であることに誇りを感じる。」
「前よりも地域が明るくなった。」
など、観光を始めてよかったという声が数多く聞かれました。
また、プロジェクト実施地区の首長であるタビン社人民委員長は、
「観光客が来ることによって伝統文化を再現する機会が増え、収入の増加や人々の地域への意識の高まりにつながっている。また、地域の連帯感が強まり、治安や衛生環境もよくなっている。」
と、プロジェクトを通じて好循環が生まれていることを喜ばれていました。
一方で、地域に悪影響を及ぼす可能性があるものが外部から持ち込まれないように、引き続き慎重に観光開発を進める、という方向性も確認されました。
この中間評価の結果を踏まえて、FIDRではカトゥー族の人々や現地の政府と協力し、これから先の2年間も、さらなる「地域活性化につながる観光開発」を目指して事業をすすめていきたいとおもいます。
「ベトナム国少数民族地域活性化のための観光開発事業」中間評価報告書はこちら