ため池がもたらした3つの驚き
昨年、スナウラ・バザール地区で農業用ため池づくりに参加したあるお母さんは、現在3つの驚きを体験しています。
ひとつめは、ビニールシートで覆った池に水がためられるとは思っていなかったけれど、できあがったらりっぱな池になったこと。
ふたつめは、何の野菜だかわからなくとも種を蒔き、池の水を利用して育て上げた作物が売れたこと。
最後に、その野菜の売り上げで、生まれて初めて1,000ルピー(約1,000円)という額のお金を手にしたこと。
すでに60歳近いお母さんは「これまでの人生で、それほどの現金は見たこともなかったよ」と最後まで、私の手を握ったままお話してくださいました。
プロジェクト初年度より実施しているため池作りは、現在までに16基が完成しています。どこの活動地へ行っても心を揺さぶられるストーリーが盛り沢山で、今後予定されている30基分のエピソードにも期待が高まっています。