貧困地域の子どもたちへ給食支援を行う団体に栄養研修を行いました
講師は、日本で栄養士の資格を取得したFIDRのカンボジア人職員(写真中央)です
カンボジアには、孤児院や学校など、子どもに給食を提供している施設が数多くあります。本事業では、国立小児病院だけではなく、こうした施設を運営する団体等への給食管理・栄養管理の強化支援も行っています。
プノンペンの貧困地域の子どもたちに対する教育支援、職業訓練、食事提供等を行っているフランスのNGO団体Pour un Sourire d'Enfant* (PSE)も、こうした団体のひとつ。子どもたちへの支援施設を通じて一日に約6000人分の食事を提供しています。
PSEは、衛生的で栄養バランスのとれた食事を子どもたちに提供するため、給食の管理方法を見直したいと考えています。そこでFIDRは、その要望に応え、給食管理の強化を支援します。
まず、PSE職員に栄養の基礎知識を教えることから始めました。9月初旬に行われた初回の講義には、PSEの調理員、医師、教師、ベビーシッター等16名の職員が出席し、栄養の重要性や三色食品群等について学びました。出席者からは、「今日の学びは、仕事でも家庭でも役に立ちそう」「テレビやラジオで聞いたことのある話が、ようやく理解できた」といった感想が聞かれました。
国立小児病院給食支援プロジェクトで培われた給食管理体制構築の経験を生かし、本事業では、更に多くの子どもたちの栄養改善に寄与することを目指します。
*フランス語で「子どもたちの笑顔のために」の意
出席者は、メモをとったり質問をしながら、熱心に授業に参加しました