小児麻酔研修の修了式が行われました
2月、国立小児病院(NPH)にて、第4期小児麻酔研修の修了式が行われました。この研修は、地方における小児外科向上のため、2011年より本プロジェクトとNPHが共同で行っています。NPH麻酔スタッフが講師となり、地方病院の麻酔スタッフに小児麻酔に関する講義と臨床指導を行います。
2011年の開始以来、本研修に対する周囲の評判は次第に高まり、今では、本プロジェクトが提供する奨学金対象外の麻酔スタッフによる自弁での受講も増えています。また、カンボジア保健省も本研修の成果に注目し、2013年から、本研修は保健省が認定する教育プログラムとなりました。
今回の修了式では、今期の研修生10名を代表して、ポイ・ポト郡病院のテス・ソン看護師が挨拶をしました。「この研修は、研修生が、個人的な麻酔技能を向上させるだけでなく、手術を通して子どもを救えるようになることを目的としている。ゆくゆくは、カンボジアにおける子どもの死亡率低下に、自分たちが貢献したい」
研修生の力強い言葉を聞いて、本研修がカンボジアの小児外科に残そうとしている大きな成果を、改めて感じました。
※写真:研修期間中、NPH手術室にて、麻酔薬の準備をするテス・ソン看護師(写真奥)