農民たちがSRI農法の普及に取り組んでいます
SRI農法の実践経験を発表する農民リーダー(中央)
昨年12月、FIDRが稲作の生産性向上に取り組むクァンナム省で、省の農業農村開発局の呼びかけにより、プロジェクトの成果共有ワークショップが開催されました。その中で、「技術」「ネットワーク」「モニタリング」を柱とする「SRI農法(※)普及モデル」と、それに付随して開発された教材や広報資料が紹介されました。
地域でSRI農法普及を担う農民リーダーからは、「山岳地域で食糧増産ができるとは思わなかった。これからも自信をもって普及に取り組むために、技術や能力強化の機会を検討してほしい」と意欲的な意見があがりました。
ワークショップ後、早速教材を用いて研修をスタートさせた地域もあり、今後もプロジェクトモデルづくりと、SRI農法に取り組む地域の拡大を関係当局と協力して進めていきます。
※SRIとは
System of Rice Intensificationの略。発芽してから1?2週間の乳苗を広い間隔で1本ずつ植え、水田を時々乾燥させることで、苗どうしが競争することなく丈夫に稲が育つようになる。水や肥料などの投入を減らして、より多くの収量を上げることが可能となる