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ため池用ビニールシートで作られた「FIDRコテージ」

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<FIDRコテージ>骨組みは竹で上手に作り、どうにか雨風を避けることができています

今回の大地震により家屋を失ったダーディン郡の人々は、屋外で暮らすことを余儀なくされました。しかし、標高1,000m超の山中に位置する同郡にはしばらくの間救助の手も届いていませんでした。

そのような状況の中、ある村では「農業用水用のため池に使っているビニールシートを使って家をつくろう」という話が持ち上がったそうです。当初は「溜めていた農業用水を無くしてしまっていいのか?」などの意見も出ましたが、話し合いを繰り返す中で、「農業用水も必要であるが、今は自分たちの生活を立て直すことを第一にすべきだ」という意見に落ち着き、家をつくることにしました。

ため池用のビニールシートで作られた家は「FIDRコテージ」と呼ばれ、1枚のシート(ため池用のシートは特注であることからかなり大きい)で約10人近くの村人が一緒に生活しています。この「ため池」は、FIDRが2011年から同郡で実施してきた乾季の間の農業用水を確保するためのものでした。村人総出で山地に堀削し、ビニールシートを覆って作るため池の数は2014年10月の時点で49か所にまで広がっています。

この家をFIDRスタッフが見た時には、ため池用のシートが違った目的で役立ったことを誇りに思ったそうです。

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<FIDRコテージ内部の様子>近隣の人々も作り方を学びに来ているようです

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