仮設教室が続々と完成しています
完成した仮設教室の外観
FIDRが緊急援助活動を行うダーディン郡の4地区には、68の小中学校があります。今回の大地震によってその8割の校舎が損壊しました。
FIDRは、5月下旬から46棟の仮設教室の設置作業を進めており、これまでに41棟が完成しました。出来上がった仮設教室では授業も行われ、十分な強度を持った快適な環境に子どもたちも先生も喜んでいます。
設置にあたっては、いくつかの課題を乗り越えてきました。
まず、仮設教室の仕様です。通気性、採光性、そして安全性に優れ、地域住民の手で設置や保守管理ができることを重視しました。その使用は当面続くことが予測され、修理は住民が行っていくことになるためです。
そこで参考にしたのが、地元で使われていた鶏小屋のスタイル。全ての条件を満たし、トタン板やパイプ、竹材などを使い、地域住民が習熟している技術で作ることができます。
次に、用地の確保です。多くの学校は山の尾根の上にあるため、崩壊した校舎の敷地のまわりに仮設教室用の平坦な土地を見つけるのが簡単ではありませんでした。
そして、雨季。6月に入ってからは雨季が本格化し、山中に資材を輸送するのも一苦労でした。
FIDRは引き続き、残りの仮設教室の設置を進めていきます。
仮設教室内で授業を受ける子どもたち
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