看護師が栄養教育の方法を学びました
リーダー看護師の研修の様子
現在、活動地のひとつであるカンボジア国立小児病院(NPH)では、栄養バランスの整った給食を提供していますが、退院後も子どもたちが栄養を配慮した食事が摂れるよう、保護者の栄養に対する意識を高めることが必要です。
そこで、NPHにおいて、保護者への「栄養教育※」を実施するための方法について、医師や看護師と話し合いを重ねました。その結果、病棟の看護師が講師となって、入院患者の保護者に「バランスのとれた食事」や「栄養不良と関連疾病」などのテーマで話をすることに決めました。
7月、講師役となる看護師を育成するため、まずは各病棟のリーダー看護師たちへ研修を実施しました。研修では、リーダー看護師たちが患者の保護者にとってわかりやすい説明ができるように、日本人管理栄養士による栄養教育の概要説明や、失敗例のビデオ学習の後、参加者同士での議論を通じて栄養教育に対する理解を深めました。
最後にグループワークで説明の練習をした際は、講師役として板についた様子が伺えました。
NPHで栄養教育が日常的に行われるようになる日が近づいています。
日本人管理栄養士(写真奥右)による講義の様子
※栄養教育:人々の健康の保持と増進を目的に、栄養に関する知識や情報を提供し、人々の意識を高め、行動の変化を促すこと