イブニング・フォーラム「カンボジアの小児医療を変えた20年」を開催しました
11月26日、東京・御茶ノ水にて、FIDR「イブニング・フォーラム」を開催し、「カンボジアの小児医療を変えた20年」をテーマに、カンボジアで実施している小児外科支援プロジェクトの成果について報告しました。
発表は、現地でプロジェクトを担うスタッフ2名と、本プロジェクトを開始当初からアドバイザーとしてご指導いただいている、当財団の理事、昭和大学名誉教授の岡松孝男医師の3名が発表者を務めました。また発表の内容は、国立小児病院における「小児外科」設立の支援を皮切りに、「小児外科」を担う医師のいなかったカンボジアに、その技術を根付かせるまでの課題とその克服に重点を置き、多くの写真とビデオを用いて説明いたしました。発表は約1時間に渡りましたが、来場者の方は熱心に耳を傾けてくださいました。
発表後に行った質疑応答では、治療費の患者負担の有無(貧しい方は全額無料、支払能力のある方については半額。今後の医療費に関して他のNGOと協力して援助していくことも検討している)についてや、カンボジアの保健省の協力体制(保健省も小児外科の重要性を認識しており、研修も保健省が引き継ぐ予定)など、カンボジアの医療体制等に係るご質問をいただきました。
その他以下のようなご感想もいただきました。
「民間のNGOが麻酔研修や小児外科研修を行い、それが省に引き継がれ、運営されている点に大変刺激をうけました。」
「行政主体というより、FIDRと病院がキーファクターになっている点に驚きを感じました。」
「『現地の先生方の熱意、周囲の方からの援助があったから20年間プロジェクトを続けてこれた』という発表者の言葉が印象的でした。」
ご参加いただいた皆様、本プロジェクトをご支援くださるすべての皆様に感謝いたします。