ひろがる緑と人びとの笑顔
2015年4月に発生したネパール大地震はFIDRのプロジェクト地であるダーディン郡にも大きな影響を与えました。ため池づくりに参加していた人たちの中には、家が全壊したために、ため池用の大きなシートを使って避難テントをつくり、雨露をしのいで生活する人々もいました。
そんな中、野菜作りに適した季節になったネパールで住民たちが動き出しました!地震の影響ですっかり干上がってしまったため池の状態をチェックし、新しいシートをかぶせてため池を再開する地域が出始めたのです。水を貯める準備をして間もなく、ため池には水が戻ってきているのが確認されました。今年は野菜づくりが始められそうです。
地震直後もなんとか野菜をつくり続けることができた地域もありましたが、被害の大きかった地域ではため池を中断していた地域もあります。しかしこのようにもう一度修理してため池を再開しようとしている姿に、仲間と共に協力しあい、災害に負けない人々の力強さを感じ、私たちスタッフも奮起させられました。
その他の新しい地域でもため池をつくりたいという要望がでてきています。山の斜面に美しく映える緑の畑が増えていくにつれて、人々の笑顔も戻ってくるに違いありません。