マザーズ・スペース」を縁の下で支える職人さんたち
水浴び場と洗濯場を兼ね備えた多目的トイレ「マザーズ・スペース」。2013年に11世帯がモニターとなって設置をして以降、その利便性と快適さは口コミでプロジェクト対象郡内に広がり、なんと自分たちで「マザーズ・スペース」を作ってしまった家庭まで出てきました!
「マザーズ・スペース」は「誰かに作ってもらう」のではなく「一緒に作る」ことを大切にしています。たとえば、基礎となる穴を掘ることやスペースの壁と屋根の準備は各家庭が行い、掘る場所の選定や地下部分の建設は職人さんたちが協力します。FIDRはこの職人さんともしっかり向き合い、普及開始当初から理解をしてもらったうえで各家庭での作業に入ってもらっています。
始めは経験のある町の職人さんに協力してもらいますが、見習いとして地元の人にも参加してもらい、職人さんたちから技術を実地で学ぶ機会も提供してきました。これにより、設置を望む家庭が地域で出てきた際には、地元の人たちが活躍することができ、もっと身近で親身になって作業に取り組んでくれます。
先日は、これまでの経験を活かせるよう、職人さんたちがスペースを設置する世帯の集まりに参加し、技術的な指導もしてくれました。このように、職人さんたちは「マザーズ・スペース」の普及を縁の下で支えてくれています。
※[写真]住民にスペースの設置場所を決める際の注意事項と選び方を指導する職人さん