東京の中学生と「貧困」について考えました
昨年10月に開催された国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2016」でFIDRのブースに足を運んでくださった東京女学館中学校3年生5名の皆さんが、2月1日にFIDRの事務所に来訪し、社会に貢献するために自分たちができることについて考えました。
FIDRが目指す「子ども達が健やかに育つ社会をつくる」ためには「貧困」をなくす必要がありますが、様々な課題が複雑にからみあっているため簡単に解決することができません。まず、生徒の皆さんには開発途上国での貧困を取り巻く要因が何であるのか、キーワードを使って出し合ってもらいました。その結果、多くの課題があることが確認できました。次に、FIDRでは、課題を解決するために最も必要なことを地域の人々と話し合って進めているため、一つの分野に特化せずに課題に取り組んでいることを説明しました。最後に「中学生の自分たちが貧困のためにできることは何か」について考え、学びの時間を終えました。
2週間後の2月16日、東京女学館中学校ではクラス内のグループそれぞれが訪問先の団体で学んだこと、考えたことを発表する時間がありました。FIDRに来た5名の皆さんは自分たちで出し合った「貧困に絡み合う様々な課題」の中で、特に教育問題に着目し、カンボジアの教育事情について勉強をして理解を深めた結果を発表しました。
「今、自分は中学生だから実際に現地へボランティアをしに行くのは難しいけれど、大学生になったら行きたい」「SNSなどを使って情報を拡散することは私たちにもできる。いろんな人とつながって世界の問題や取り組みについてシェアしていきたい」と、「自分たちが今できること」についても発表しました。
自分たちで学びたいこと、行きたい団体を決めて訪問し、更に学んだことを深めて発表するという一連の活動で得た経験を「自分たちにできる行動」につなげてもらえたら嬉しいです。