プロジェクト最後の総まとめワークショップを開催しました
コンポンチュナン州の2郡5地区39ヶ村を対象に6年にわたり実施してきた当プロジェクトは、一定の成果が確認されたため、今年度をもって終了することとなりました。そこで、プロジェクト最後の総まとめとなるワークショップを3月に開催しました。
当日は、各村のキーパーソンとして活躍してくれた篤農家や保健ボランティアをはじめ、村長や郡知事、コンポンチュナン州副知事、農業や保健衛生・栄養に関する研修の講師を務めてくれたカウンターパートなど、約400人が集まりました。
2011年の事業開始時に行った調査と6年後の今年2月に行った調査の結果を比較し、農業や保健の分野で達成された成果を発表すると、場内からは幾度となく拍手が沸き起こりました。また、何人かの農家が代表して自らの経験や学びを話すセッションでは、大勢の人の前で緊張しながらも、マイクをしっかりと握りしめ、「自分の生活を良くするためにはまずは自分が変わることが大事」と、皆熱く語ってくれました。
FIDRは6年間、この地域の人々の生活を良くするために、農家の人たちや地域のカウンターパートらと手をとりあい、共に歩んできました。
「FIDRがいなくなってしまうのは寂しいけれど、今の自分たちには研修で学んだ農業技術と保健衛生・栄養に関する知識がある。何もなかった時とは違う。これらの技術や知識を活かして、みんなで協力しあって、今後は自分たちでこの地域の人々の生活をさらに良くしていこう。」
こうした言葉を参加者同士がかけあう場面が多く見られ、彼らを心から頼もしく思うと同時に、彼らこそが6年間で得られた当プロジェクトの最大の成果であると、スタッフ一同強く感じました。
これから彼らは自分たちの足で歩き始めます。FIDRは少し遠くから見守っていきたいと思います。
※プロジェクトの成果をまとめたビデオをご覧ください