松阪市の皆さんがプロジェクト地を訪問してくださいました
松阪市の皆さん。市を代表する「松阪木綿」を着用されてお越しくださいました
「ナムザン郡地域活性化支援」プロジェクトでは、地域の宝さがしが始まり、次々と住民グループが立ち上がってきています。そんな「宝さがし」に一役買ってくれているのが、ツアーに参加してくださっている観光客の皆さんでもあります。
2月には、「木綿」で知られている三重県松阪市から、市の観光課の方をはじめとし、松阪木綿の織り手さんや販売店の皆様が、ナムザン郡の少数民族により結成された織り手グループのもとを訪れてくださり、カトゥー族、タリーン族によるそれぞれ独自の染色や織物の手法について体験されました。日本からの織物グループのツアーとのことで、当日はナムザン郡全体から、カトゥー族だけではなく、タリーン族さん達も集まり、まるでナムザン郡と松阪市の織物サミット!普段なかなか体験できない「異文化交流」を、お互い楽しんでいらっしゃいました。
国は違えど、さすがは織物の織り手さんたち。言葉は通じず、ジェスチャーを交わしながらでしたが活発なコミュニケーションを行っていました。織物のプロ同士の交流ということもあり、お互いに何かを感じる時間でもあったようです。
松阪市の皆さんがお帰りになられた後、ある女性がやや興奮気味に話し出しました。「ナムザン郡のカトゥー族をはじめ、タリーン族、ヴェー族さんも一緒になり、今後それぞれの独自の染色や織物をさらに向上していこう」。その場で話を聞いていた人たちも共感し、いつかはナムザン郡全体の織物ネットワークを立ち上げようという話にまで発展しました。
やはり少数民族の代表的なものは織物であると感じつつ、女性たちの行動の早さにも驚かされた日となりました。