ベトナムで台風被災者への緊急支援をはじめます
ナムチャーミー郡における土砂崩れ現場
ダナン市でAPEC首脳会合が開催される直前の11月初め、台風23号がベトナム中部を直撃しました。これによる死者は100名を超し、11万戸以上の住宅が損壊をこうむりました。台風通過後も雨が続き、被害の拡大、復旧の遅延をもたらしています。
FIDRの事務所は無事でしたが、ダナン市西方のホアバン地区は洪水となり、1万戸あまりが浸水被害を受けました。この界隈は衛生状況が悪化し、感染症が広がることが懸念されています。
また、山間部では随所で土砂崩れが発生しました。FIDRが食料生産支援事業を実施しているエリアのひとつであるナムチャーミー郡は特に甚大に被害を受け、道路や水道といったライフラインも、住民の生計基盤である水田も、土砂に押し流されてしまいました。今後も土砂崩れが発生する危険があるため、2つの村は他の地域への移住を余儀なくされました。ここでも避難生活における必要物資の確保と衛生対策が課題となっています。
FIDRは現地政府から要請を受け、上記の地域で被災者への支援を行うこととしました。FIDRベトナム事務所のスタッフは全員一丸となって情報収集、政府との協議、支援物資の調達と搬送手配に取り掛かっています。
現地の詳しい状況とFIDRの支援活動については続報でお伝えいたします。
テントでの避難生活を送る村
緊急支援の実施に向けて緊迫した議論を交わすFIDRベトナム事務所