【第三報】被災地域の調査を進め、支援に向けた調整を行っています
多くの被害を出した平成30年7月豪雨から、6日で1ヶ月が経ちました。FIDRスタッフは7月31日より、岡山県倉敷市真備町、広島県坂町及び呉市に入り、現状を調査するとともに、今後の支援に向けた協議を行いました。
被災地域では、道一本あるいは川を隔てるだけで状況が全く異なり、壊滅的なダメージを受けてしまった所と、幸いほとんど無傷で済んだ所との落差が明瞭です。
1ヶ月が経過した今も、泥と土砂の除去や廃棄された家財道具の処分が猛暑の中で進められています。一方で、被災後の状態がほぼ手がつかずで残されたままの地域もまだ多くあります。
中央は、現在も土砂が残る川。左岸と比べ、右岸の住宅への被害は格段に大きなものでした (広島県坂町小屋浦地区)
処分された家財道具等が道路脇に積まれたままになっている場所も多くありました(岡山県真備町)
子どもたちへの影響も深刻です。地区の約30%が浸水被害を受けた岡山県真備町地区では、保育園、図書館、児童館等が2階の床まで浸水し、復旧の見通しが立っていません。現在、水に浸かって使えなくなってしまった本や什器の片づけが続いています。一方、土砂崩れによる被害が多くの場所で発生した広島県坂町では、保育園の室内にも大量の土砂が流れ込み、除去にはまだ相当の時間がかかると見込まれます。
これらの地域では、被災した保育園に通う子どもたちのために、夏休み期間中の認定こども園や被災を免れた保育園等で、一時的に預かり保育が行われています。
浸水により一部被害を受けた真備かなりや保育園(岡山県倉敷市)
水に浸かった大量の本や什器(岡山県真備図書館)
大量の泥が流れ込んだ小屋浦みみょう保育園(広島県坂町)
小屋浦みみょう保育園の室内
FIDRは、被災した学校や保育園等に通う子どもたちへの支援について、行政機関との調整を進めています。これから二学期に向けて、学校や保育所等が再開する上で必要な支援を行ってまいります。