【現地調査レポート】第二報 ロンボク島の被害状況(総合病院)
ロンボク島北部の医療を担ってきた公立の地方病院。
今や天井が崩壊し、壁の亀裂も多いために危険と判断され、病院機能は屋外に建てられたテントの中に移りました。
幾つものテントが並び、砂埃が病床を吹き抜ける。そこでは野戦病院さながらの環境で、精一杯の懸命な診療活動が病院職員によって行われていました。高度な衛生管理が求められる手術室も、テントとコンテナを繋げた仮設でしのいでいます。
人々の拠り所となるべき病院施設を放棄せざるを得ず、リスクの高い屋外で患者さんが安心しきれない環境で診療を行なっている職員皆さんの無念さを慮ると辛いものがあります。
それでも、テント診療を日常風景に仕立て上げ、患者を救おうと奮闘している使命感には感服です。
病院崩壊から2ヶ月、ここに至るまで大きな壁を乗り越えてきたであろう彼らに、そういう人々に特有の逞しさを見ました。