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「消費者の気持ちになって」村の特色を活かした特産品づくり

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開発された5種類のふりかけ。黒ゴマ、干魚、山椒などが原料です

ラスク、ふりかけ、足湯用のハーブやバナナチップス…

農産物や伝統工芸などを活用した特産品づくりが進められているベトナム中部クァンナム省ナムザン郡の村々では、「地域にある物をどう活かすか」だけでなく、「お客様となる人たちが何を求めているか」という発想での商品開発に挑戦中です。
例えば、黒ゴマ。
日本の黒ゴマと比較すると非常に小さな粒ですが、深い香りがします。ナムザン郡の一部の村で以前から栽培されていたものの、安価で低地の人々に販売する程度でした。
そこで開発したのが、日本ではお馴染みのご飯のお供「ふりかけ」。
最近、都市部では昼食にお弁当を持参する人が増えてきており、忙しい共働き家庭やユニークなお土産を求める観光客にもニーズがあると考えました。
「ふりかけ」は日本人好みかと思いきや、ハノイでのテスト販売では、欧米系の人々も面白がって購入してくれました。

そして、ラスク。
外国人観光客が食べ慣れていて、オシャレなお土産として選んでくれることを狙い、パッケージも工夫しました。
トッピングは、自然豊かな山々で採れる胡麻や山椒、生はちみつなどです。

これまでに開発された特産品は、試作品もあわせると100種類以上。
ナムザン郡を訪れる観光客に販売するほか、ホイアンで定期的に開催されている、少数民族文化を紹介するイベント「エスニック・ナイト」に出店したり、ダナン市のお土産屋さんでも取り扱われたりするようになりました。
FIDRスタッフも、パッケージ作りに関わるなど、住民と二人三脚で開発にあたっています。