都内の小学校で授業を行いました
2月18日、清和小学校(東京都葛飾区)の4年生2クラス52人を対象に授業を行いました。(本授業は、東京都教育委員会が実施している「東京オリンピック・パラリンピック教育」の一環として実施されました)「当たり前だと思っていることが、当たり前ではない」という気づきを生むきっかけとなるよう、FIDRがカンボジアで実施している小児外科支援プロジェクトの現場で撮影された写真5枚を利用しながら、授業を進めました。
最初にアジア10か国のあいさつカードを配り、同じあいさつをしている人とのグループづくり。「アユボワン!」など、普段耳にしない言葉で仲間探しを楽しみました。
それから、グループに1枚ずつ写真を渡し、写っている背景と人物から想像する「場所」「行動」「自分がそこにいたら?」について話し合ってもらいました。(病院の写真であることは秘密です。)その後、同じ写真を持っているグループが2つずつが発表し、もう一つのグループと比較することができました。
そして、いよいよ写真についての説明です。
5枚の写真が、全て病院で撮影されたものだと伝えると「え・・・」とざわめく子ども達。
写真にはゴミの山が写っていたり、濁った水を汲もうとする子どもが写っていたり、みんなが知っている病院の様子とは異なるものだったからです。
さらにFIDRが取り組んでいることについて説明を始めると、しーんと静まり返りました。
最後に、質問に答えながら、「本当なら落とさなくていい命が助かる社会、みんなと同じように子どもが夢を持ち、それが叶えられる社会。時間はかかりますが、国際協力はそういう社会を創るための仕事です。今日体験した『自分の当たり前と違うこと』はすぐ隣の友達や先生、街に暮らす外国からも感じるでしょう。そこから関心を持ってお互いを理解し、ぜひ友達をたくさん作ってほしい。そして、いつか一緒に仕事ができるのを楽しみにしています」というメッセージを伝えました。