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みんなの病院トイレ 建設計画 ーキレイなトイレが「当たり前」になる日まで編ー

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トイレは誰もが必要とする場。毎日使うからこそ、安心して使いたいものですね。FIDR が活動する、カンボジア北東部のクラチェ州病院のトイレは、決してそうとは言えないものでした。詰まりが放置されて強烈な悪臭が漂う、少しでもましな個室を一つずつ開けて探す、臭いが病棟まで届くので窓を閉めると暑くて眠れない・・・。
(以前のトイレの状況はコチラで報告しています)

「水」もしかり。入院中の生活用水として使われていた貯水槽には蓋がなく、雨水、砂埃やゴミが混じり、藻が繁茂して不衛生極まりありませんでした。患者や家族は、この水を水浴び、食器洗い、歯磨き、そして哺乳瓶の洗浄にも使っていたのです。

FIDRは、医療従事者への技術研修等を通じて小児外科診療の質を高める支援をしていますが、院内環境の良し悪しも、患者の治癒や回復具合に影響すると考えました。そこで、トイレ、食器洗いや洗濯ができる洗い場、シャワー室と水回りを一新することにしました。

2月にこれらが一体化した複合型トイレが完成し、利用者の悩みが解決されました。人目に晒されながら水浴びをするしかなかった女性も、男女別のシャワー室を安心して利用できるようになりました。

ところで、完成して驚いたことは・・・なんと大半の人が男女のマークを気にせずトイレを使うのです!地方では共用トイレは一般的で、分かれていることに気づかないのですね。「当たり前」は、人や土地によってこうも異なるものです。

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