【第一報】被災地域の調査を行いました
11月13日、FIDRスタッフ2名が長野県長野市の現地調査を行いました。 長野市は穂保地区等で千曲川の堤防が決壊、広い地域が浸水しました。調査日現在、700人近い方々が避難生活を余技なくされています。多くの民家で、大量の泥や使用できなくなった家財の片付けが続けられており、付近に広がるりんご畑の木々も、泥に埋もれたままになっていました。
浸水被害を受けた地域では、家財の運び出しや清掃作業が行われていました
水に浸かり、泥等が残るりんご畑
FIDRは、まず、子どもたちへの影響を把握すべく、教育関連の施設の被害や復旧見込みについて、被災地の小中学校、保育園を訪問、また、市の教育委員会にて情報収取と現状把握を行いました。
訪問した中学校2校では、最大1.8mほどの浸水被害があり、校舎の1階が今も使用できません。1階にあった備品等はすべて使えなくなり、不足する教室については仮設校舎の建設が予定されています。
また、小学校や保育園では、1.9m~2.7mの浸水がありました。建物が使えなくなってしまい、別の小学校や保育園、集会所の施設等を間借りし、授業や保育を再開されていました。「避難所からの通学」、「いつもとは違う学校・保育園での生活」、「緊急転校」など、子どもたちにとって大きな変化を心配する声が聞かれました。
保育園では2m以上の浸水がありました(白い部分)
中学校の玄関。ドアの色が薄くなっている部分(1.5~1.8m)まで浸水がありました
FIDRは、子どもたちが一日も早く日常を取り戻すための支援を中心に援助活動を実施すべく、地域との調整を続け、活動を実施してまいります。