ラメチャップ郡の2つの学校が完成、記念式典を行いました
昨年10月よりラメチャップ郡ベタリ区にて建設を進めてきたシッダジョティ・ハリミシュラ小中学校とシヴァ小中学校の2校は、順調に工事が進捗し今年7月に竣工しました。
完成したのは、就学前から8年生までの子どもたちが学べる、9教室と教員室、図書室を有する2階建て校舎で、2015年の大地震後ネパール政府の定めた耐震基準を満たす鉄筋コンクリート造りです。机や椅子を新調し、男女別のトイレも設置され、子どもたちは安心して勉強できる環境を取り戻すことができました。
雨季明けを待ち、11月6日に両校の完成記念式典が催されました。日本からは本事業のご支援者を主賓に、FIDR神長評議員、岡田事務局長が迎えられ、地元住民から盛大な歓迎を受けました。ネパール政府側からは、教育省、社会福祉評議会、郡事業実施局、地域行政長官らが列席しました。学校関係者や多くの地域住民も出席し、地域を挙げて学校の完成を祝いました。
子どもたちからは「(大地震後に授業をしていた)仮設校舎では、風の強い日はとても寒く、雨の日には教室に水が入り込んできました。他の教室の授業が見えたり、聞こえたりしてきて、とてもうるさかったです。そして、また地震がくるかもしれないと思うと、とても怖かったです。新校舎ができてとても嬉しいです。勉強を続け、将来は医者やエンジニア、兵士になりたい」など、喜びの声が聴かれました。
学校内に掲げられた「学ぶことは、幸せになることです」というご支援者のメッセージどおり、新しい学び舎が、ベタリ区の子どもたちが幸せを育む場所になることを願います。