大雨被害に対する緊急支援を行いました
ネパールでは、6月中旬から雨季に入っています。連日の雨は、農作物を実らせる恵みである一方、災害を引き起こす要因ともなっています。各所で土砂崩れや洪水が発生し、この1カ月で100名近くもの方々が命を落としています。
FIDRのプロジェクト地の一つであるラメチャップ郡ベタリ区も例外ではありません。幸いにも命を落とした方はいませんでしたが、7月5日、大雨による土砂崩れと洪水により、家屋が倒壊し、田植えをしたばかりの苗も流されてしまいました。家を失った方々は、昨年、FIDRのプロジェクトで建設が完了した学校の教室へと避難せざるを得ませんでした。
家の目の前で起こった土砂崩れ
雨で流された苗
被害は例年と比べても深刻であり、FIDRは地区政府からの要請を受けて7月10日より緊急支援を開始しました。新型コロナウイルス感染リスクの観点からも、早急な仮設住居設置が必要と判断し、FIDRは家屋が全半壊の被害にあった67世帯に対して、ビニールシートやトタン板、米、石鹸を支援しました。まだ数か月続く雨季や新型コロナウイルス感染のリスクの中で、避難生活を送っていた住民からは、「これで安心して過ごすことができます」と安堵の声が聞かれました。
学校に避難した人々
救援物資配布の様子