地域産業を育てる上での強みを発掘!
ティエンフックソン郡での調査にて。籠作りの伝統技術が継承されています
中部のクァンナム省では、沿岸低地部はサービス産業を中心に経済成長が続いている一方、19の少数民族が居住する西部山岳地ではその大半は零細な農業に従事し、経済発展から取り残されています。クァンナム省は、FIDRが「ナムザン郡地域活性化支援プロジェクト」で極めて高い成果を挙げていることから、貧困率の高い同省山岳地域9郡で、少数民族全体の生活水準を高めるプロジェクトの実施をFIDRに要請しました。
これを受けて調査を行い、各地に残る豊富な自然や少数民族の伝統的文化が、特色ある地域の産業を育てる上で強みとなることが分かってきました。調査結果をもとに、地域産品開発の可能性、バリューチェーン構築の方策、地域間の連携強化のあり方などを見極め、現地関係者と共同で計画にまとめました。2019年12月には、JICAに草の根技術協力事業として提案し、採択されました。現在、年度内の活動開始に向けて、準備を進めています。