カンボジア「栄養の日」イベントに参加しました!
11月25日、コンポンチャム州において、第7回カンボジア「栄養の日」イベントが開催され、カンボジア事務所からは、栄養教育普及プロジェクト及びコンポンチュナン州農村開発プロジェクトのスタッフが参加しました。
このイベントは、2014年よりカンボジア政府に属する農業・農村開発評議会が中心となって始まったもので、今年のテーマは「Strengthening Food Systems for Healthy Diets(和訳:健康的な食生活のためのフードシステムの強化)」です 。近年、カンボジアにおいては、国民の健康的な食生活のためには、農作物の生産から流通、加工など、様々な取り組みを通じて、食料の確保と栄養バランスがとれた食事の選択を可能とすることが重要だという認識が広まりつつあります。政府や援助機関の代表者は食料保障と栄養改善のために、農業、保健、教育、衛生、社会保障など多くのセクターが一丸となって取り組むべきだと強調しました。
イベントには、副首相を始め、政府、州の行政機関、栄養改善運動を行うネットワーク(SUN-CSA)のメンバー団体、NGO、学生等、計600名が参加しました。式典会場では、栄養に関する取り組みを行っている国際機関やNGO、企業等がブースを出展しました。FIDRのブースでは、栄養教育普及プロジェクトの職員が中心となり、来場者に食生活指針に関する教材の紹介・配布を行いました。
また、今年は、FIDRが栄養教育を進めているコンポンチャム州の対象校4校からも校長と教員計19名がイベントに参加しました。これまでほとんど栄養をテーマにする国のイベントに参加したことがなかった先生たちは、イベントを通して栄養に関する関心が高まったようでした。「栄養改善は、多くのセクターが関わっている重要な課題であることがわかりました」、「今学校で進めている菜園づくりや栄養教育は大切であると改めて認識しました。現在の取り組みは、子どもの栄養状態が改善され、学校、コミュニティの発展にも貢献できるだけでなく、国の戦略にも一致することがわかりました」といった声が聞かれました。