「FIDRプロジェクト完了報告会:ベトナム中部山岳地域を丸ごとプロデュース-少数民族のぶっちゃけトーク-」を開催しました
2月20日、日本とベトナムをオンラインでつなぎ、2016年から2020年にかけてJICA草の根事業として実施した「ナムザン郡少数民族地域における住民主体による地域活性化のための人材育成」プロジェクトの完了報告会を開催し、50名以上の方にご参加いただきました。
最初に、本事業でプロジェクト・マネージャーを務めた大槻職員から事業概要や活動実施中の様々な工夫や成果について、関係者のコメントをまとめたビデオを交えながらお伝えしました。
その後、事業活動に参加した中部クァンナム省ナムザン郡の少数民族の皆さんによる「ぶっちゃけトーク」のセッションへ。本イベント参加者から事前に集めた質問を伝え、それぞれが紙に書いた回答の中からいくつか選んで、さらに詳しいインタビューを行いました。
質問1:『プロジェクトを通じて、自分たちの生活や村はどう変化しましたか?』
回答1:『収入が向上した。少数民族の伝統を守れるようになり、地域の結束が強くなった』
質問2:『活動中、困難であったことは?また、それをどうやって克服しましたか?』
回答2:『地域の人々にどうやって活動に参加してもらうかが難しかったし、工夫を重ねる必要があった。また問題が発生した時の解決力が限られていた。しかし、それらの困難を乗り越えるために、コミュニケーションが先決であったとわかった』
質問3:『初めて外国人、特に日本人に会ったときの印象は?今はどう思いますか?』
回答3:『外国人の観光客が初めて村に訪れたときは、体格も違うし、間違えたことをしていないか、など色々不安や心配を抱えて緊張もしたが、今は村の人や親戚と同じのように、身近に感じている。もっと多くの方に会いたい』
少数民族の皆さんは、終始リラックスした様子で、笑顔を交えながら活発に発言していました。
また、今回、現在開発中の「カトゥー族オンライン・ツア―」についてご紹介しました。
報告セクションが終わった後は、座談会を行い、参加者の方々からさらに多くの質問をお寄せいただき、意見交換を行いました。
参加者からのアンケートでは、特に「少数民族のぶっちゃけトーク」が好評で、「少数民族の皆さんの自信に溢れた笑顔が、プロジェクトの成功を表していると感じた。」、「少数民族の方の生活や声も聞けてとても有意義でした。」、「カトゥー族の方々の素敵な笑顔が見れて、オンライン・ツアーに参加してみたいと思った」というコメントをいただきました。