「手づくり織物パスケース」~ヤマザキ製パン従業員組合古河支部の皆様へ届けました~
FIDRは約20年にわたり、ベトナム中部少数民族の伝統織物の生産と、その販売拡大による収入向上を支援してきました。この伝統織物は2014年にベトナムの無形文化財となり、2019年には中部の少数民族による織物ネットワークが立ち上がりました。今年は国際的なファッションショーやユネスコ無形文化財の国際会議にも取り上げられました。
そんな織り手の女性たちが、大喜びするニュースがありました。FIDRを長年支援してくださっているヤマザキ製パン従業員組合の古河支部様が創立50周年を迎えるにあたり、従業員の皆さんへの記念品として、織物パスケースを900個発注してくださりました。
新型コロナウイルス対策のロックダウンが実施される中、織り手の女性たちは、初めて製作するパスケースを一つ一つ丁寧に作りました。織の色合いや、カードが取り出しやすいポケットの設計、ストラップを付けられる金具など、様々な工夫がされたパスケースは美しく仕上がり、織り手の女性たちが自信をもって日本に向けて送りました。
受け取った古河支部支部長の北島様より「実際に手に取ってみたところ、既製品にはない手作業らしさが伝わり、非常に暖かみを感じます。一つ一つデザイン・色が異なり、同じものがないので、自分だけの特別感があります。まさに、多様性の時代に即しているのではないでしょうか。他国の伝統文化を感じながら大切に使わせていただきます」とご感想が寄せられました。