同志社女子大学でのオンラインセミナーに登壇しました
10月20日、同志社女子大学の生活科学部実践栄養学研究室の学生が中心となって企画したセミナーに、カンボジア栄養教育普及プロジェクトを率いる甲斐専門家が登壇し、FIDRが取り組んできた栄養事業や、専門家として海外で働くことについて講演しました。
前半では、現在実施している栄養教育普及プロジェクトを中心に、カンボジアの学校の様子や栄養教育の状況、これまで取り組んできたカンボジア版食生活指針の制作について、説明しました。また、後半では、日本人の専門家としての役割や業務内容など、自身のこれまでの経験などを踏まえながらお話しました。管理栄養士養成課程で学ぶ学生にとっては、日本の栄養士が海外で働くという選択肢があまり身近ではなく、イメージが沸きにくいということでしたが、セミナー後は、「管理栄養士が海外で働く際は、管理栄養士の知識の他に、その国の文化や宗教、食環境などを知ることが大切なのだと知ることができ、勉強になりました」といった声が寄せらせました。
その他にも、参加した学生からは、
「食事への考え方が日本とカンボジアで大きく異なっており、カンボジアでは思っていた以上に食育環境が整っていないことに驚きました」
「カンボジアでは食事摂取基準というもの自体が無かったので、一から調査を行って基準を作ったとのお話を聞き、皆さんが行っている取り組みについて改めてすごいなと感じました」
「今日は様々な現場で活躍されている管理栄養士さんの様子を聞くことができるので、管理栄養士の仕事に対する選択肢が増えてきました」
などの感想が寄せられました。将来、海外で活躍する日本人栄養士が、もっと増えることを期待しています。