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宮崎大学の講義に登壇しました

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11月10 日、宮崎大学地域資源創生学部の講義にて、ベトナムからオンラインでFIDRベトナム事務所の大槻所長が「異文化理解と国際協力」をテーマにお話しました。

講義の前半では、ベトナムの現状として、多民族国家であることや山岳地域に住む少数民族の暮らし、コロナ禍で政府による厳しい隔離政策の中での生活についてお話ししました。後半では、FIDR が20年以上にわたりベトナム中部山岳地で行っている地域開発プロジェクトの取り組みについて紹介しました。特に昨年から続くコロナ禍等の影響による、不確実で曖昧な状況の中における国際協力の考え方や地域開発プロジェクトのアプローチ等に関しても共有しました。

地域開発プロジェクトにおいては、コア・コンセプトでもある、足りないものをあげるのではなく、地域の強みを伸ばして、少数民族の社会参画や地域の活性化を促す、『宝さがし手法』について説明しました。また、新型コロナでこれまで以上に不確実性が高まり、移動制限もある中、NGO職員が直接現地に行かなくてもプロジェクトが進み、人々や組織が自ら動く仕組みやチームづくりや他団体との協働が大切であることをお伝えしました。

参加学生の皆さんは、地域開発に関心が高く、さまざまな視点からコメントが寄せられました。その一部をご紹介します。

主役は現地の人々
私たち先進国から来た人間が途上国に対して、一方的に知識や資金を与えるのではなく、現地の人々と対話を行いその中で自分たちの強みや資源に自分たちが気づき、やる気になった事業に対して必要な支援を行うというように、あくまでも主役は現地の人々といった考え方をうかがい知ることができました。

地域の宝を活かして
「宝物」という考え方もとても素敵だと思いました。自分の好きなもの、自分が魅力を感じているものを伝えたいという思いが根底にあるから主体性が生まれ、活動への意欲が高まっているのだとも思いました。

地域住民に平穏な暮らしを
平等や富を持っているものには分け与える役割があるという言葉は、表面的には善人のように感じられます。しかし、現地に住んでいる方々にとっては、平等を求めているのではなく、毎日をただ平穏に暮らしたいだけなのではないかと思いました。FIDRの活動によって、現地の方々は「暮らし」を続けることができると思いました。俯瞰して見た国際協力より、何気ない「暮らし」を守り続けるような活動のほうがとても価値があると感じました。

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