ベトナム中部織物ネットワークがTENUNランウェイショーに参加しました
12月3日、マレーシアで開催された「TENUNファッション・ウイーク」のランウェイショーに、FIDRが支援するベトナム中部織物ネットワークから6つの少数民族の伝統織物が登場しました。「TENUNファッション・ウイーク」はASEANの国々の伝統織物を紹介する一連のイベントで、10月にはオンラインで開催されました。この時に参加した44の伝統織物グループのうち、選ばれた一部のグループのみが出場したのが今回リアルで行われたランウェイショーで、ベトナム中部織物ネットワークは、再びベトナム代表として参加しました。
当日は、プロのモデルが6民族の伝統織物でつくられた衣装を身にまとい、ステージに登場しました。現代風にアレンジされた衣装も多い中で、伝統的なスタイルをそのまま活かしたベトナム少数民族の衣装は、参加者の目を引き付けていました。それは、今まで長い間守られてきた伝統衣装が今もなお充分に魅力的であることを証明しました。
FIDRが伝統織物の支援を始めた20年前は、誰も彼女たちがつくる織物の価値を認めず、廃れてしまうのではと思われていました。それが、今回のようにミラノやニューヨークの国際的なデザイナーも参加するイベントで紹介されるまでになったのです。FIDRスタッフだけでなく、少数民族の一つであるカトゥー族で、FIDRとともに伝統織物の復興と商品化に取り組んできたトゥーン氏(ナムザン郡協働組合代表)も、感慨深い様子でショーを見ていました。
ベトナム中部織物ネットワーク登場シーン:https://youtu.be/de2PRq5FoMs(32:20~34:00)
ランウェイショーに登場したベトナム少数民族の衣装(カトゥー族)
ランウェイショーに登場したベトナム少数民族の衣装(マ族)