新病棟の完成記念式典を行いました
昨年12月から建設を進めてきたクラチェ州病院の新しい外科・産科病棟がついに完成し、12月6日に完成記念式典が行われました。
当日は、カンボジアの保健大臣、在カンボジア日本大使館特命全権大使、クラチェ州知事、州政府関係者、医療従事者、建設会社関係者など200名以上が列席しました。保健大臣、特命全権大使、クラチェ州知事からご祝辞を頂き、一同でテープカットを行った後、ご来賓の方々に新病棟の中をご案内しました。新病棟は11月末から稼働しており、患者やその家族からは、快適な病室で過ごせることへの喜びも聞かれました。
この病棟建設は、外務省から交付された日本NGO連携無償資金協力、及び、多くの支援者の皆さまからのご寄付、ご協力により実現しました。
大使は、新型コロナウイルスの影響による難しい状況においても、医療の質を向上させるべく真摯に取り組んできた保健省、州保健局、州病院などの関係者に敬意を表し、「この新しく建設された外科・産科病棟が日本・カンボジアの友好関係のシンボルとして永く使用されることを祈念します」と述べられました。
保健大臣は、日本政府、日本国民からのカンボジア医療分野への継続的な支援に感謝の意を表し、クラチェ州病院における医療従事者の育成、医療器具の配備や新病棟の建設を行ったFIDRを高く評価しました。
FIDRのこれまでの活動により、クラチェ州病院では医療従事者の技術が年々向上しています。加えて新病棟が完成したことにより、同病院がより迅速かつ的確な医療サービスを提供できるカンボジア北東部の拠点病院として機能していくことが期待されます。FIDRも病院職員も、「病棟の完成は、ゴールではない」と認識しています。病院職員が新病棟を有効に活用していけるよう、FIDRは引き続き支援していきます。
式典の様子は現地メディアにも注目され、テレビや新聞等で取り上げられました。 (https://www.khmertimeskh.com/?p=984159)(英字新聞)