コントゥム省に「マザーズ・スペース」が戻ってきた!
先行プロジェクトでマザーズ・スペースを導入した先輩世帯からの話を熱心に聞く参加世帯
昨年10月、世界の中でも特に厳しいと言われるベトナムのロックダウンがようやく解除されました。第4波は3か月以上続き、FIDRスタッフも活動地に行けない状況が続いていました。そんな中、プロジェクト地であるコントゥム省の行政官や地域の人々が、待ちに待った活動を開始しました。
第一弾は「マザーズ・スペース」の設置です。これは2012年より6年にわたる先行プロジェクトでFIDRがモデル化したもので、トイレ、水浴び場、洗濯場など多目的に利用できる各家庭の手作り衛生施設です。これは、世界銀行や大手国際NGOも取り入れ始めている活動にもなっています。
今年度から同省の4郡で設置をすすめ、衛生改善をはかる計画です。「いつ始めるんだ?」「早く進めよう!」と何度も地域の人々から熱いコールが続き、お尻を叩かれるように、スタッフは現地に向かいました。現地では、まだ準備段階のミーティングでも、すぐに作業を始める住民がでてきたり、作業が遅れている家族を手伝ったりと、ロックダウン後の反動のように人々が活発に動き出しています。
本当に必要とされている活動は、住民の手でどんどん進められていくのだとスタッフ一同実感しています。さあ、今年はいくつのマザーズ・スペースが生まれるのでしょうか?今から楽しみです!
マザーズ・スペース建設予定地で測量する女性(その後ろは今までの彼女の家のトイレ)
参加世帯の元に到着したマザーズ・スペースを作るための資材