NGO連携無償資金協力採択にあたり署名式が行われました
2022年1月19日、在カンボジア日本国大使館にて日本NGO連携無償資金協力の贈与契約署名式典が執り行われ、FIDRが実施する「クラチェ州における小児外科診療体制強化事業」に対し、日本政府より、米貨125,012ドル(3年次:約1,350万円)が贈与されることになりました。
この事業は、医療格差の大きい地方の子どもたちが適切な診断と治療を迅速に受けられるよう、北東部クラチェ州をモデル地域として、地方における小児外科医療の診療拠点を形成することを目標に2019年より同資金協力を受けて実施しており、今年度が3年目の採択となります。
初年次は、クラチェ州病院の外科医師や看護師に小児外科疾患の症例や治療法に関する研修を行うとともに、手術に必要な医療器材を整備しました。続く2年次は、外科・産科病棟を建設し、初年次と2年次を通してソフトとハード両面で適切な治療環境を整備してきました。
来月から始まる3年次には、クラチェ州病院の医師や看護師がよりよい医療サービスを提供するための研修を実施するとともに、住民にとって一番身近な医療機関である保健センターでも小児外科患者に対して適切な診断が行われ、必要な場合にはクラチェ州病院へスムーズに搬送されるよう研修を実施していく予定です。
署名式では、在カンボジア日本国大使館 三上正裕特命全権大使とFIDRカンボジア事務所長の佐伯風土による署名交換が執り行われました。外科病棟の建設や医療従事者の育成といったFIDRの今までの活動が芽を咲かせ、クラチェ州病院が患者一人一人と向き合う医療を届けられるモデル病院となるよう努めてまいります。
署名式の様子が現地新聞に掲載されています。
下記のリンクからご覧いただけます。
「クメールタイムズ」
https://www.khmertimeskh.com/501010143/japan-provides-728501-for-medical-care-and-reducing-child-mortality/
https://www.khmertimeskh.com/501009930/three-projects-receive-funds-of-over-700000-in-grants-from-japan/
「プノンペンポスト」
https://www.phnompenhpost.com/national/japan-funds-three-projects-children