『栄養に配慮した農業および生活改善』をテーマに研修を実施しました
マザーズ・スペースについて説明するホア職員
2月23日、FIDRベトナム事務所はJICA研修の一環として、アフリカの英語圏8か国の政府行政官を対象に、「栄養に配慮した農業および生活改善」について講義を行いました。
研修の前半では、大槻所長とホア職員から、FIDRが2018年までベトナムのコントゥム省で実施した子どもの栄養改善事業の取り組みを紹介しました。栄養に特化した活動に加え、日々の生活をよりよくするために小さな工夫や改善を積みあげていく「生活改善アプローチ」を導入したことが子ども栄養改善の大きな原動力となったこと、そしてその取り組みのきっかけとなった「マザーズ・スペース」を中心に説明しました。
トイレ、洗濯、水浴びができる手作り施設「マザーズ・スペース」は、衛生改善において大きな成果を上げたのみならず、女性の立場が弱くなりがちな農村部で、お母さんが一人の時間を安心して過ごせる場所としても機能しました。研修参加国の中で同じ課題を抱える国もあり、共感を呼びました。
質疑応答では、事業の進め方や改善方法、活動を実施する上で持つべき視点等、参加者から非常に多くの質問が寄せられました。特に、マザーズ・スペースや父親も一緒に栄養について理解を深めてもらう活動は、早速それぞれの国で実践できそうだと、高い評価を頂きました。